隋唐時代の仏教と社会 -弾圧の狭間にて

白帝社アジア史選書

隋唐時代の仏教と社会 -弾圧の狭間にて

 編著者:
藤善眞澄 著
 ISBNコード:
978-4-89174-699-5
 定価:
1600円+税
数量:
 説明:

■私達は今、20世紀にあったアジアへの侵略とその前に横たわる歪んだアジア観(像)を反省し、アジアの国々と対等平等の立場から、アジアの将来と日本の位置を見定める時期に立っている。 
白帝社アジア史選書は、そうした認識のもと、アジアが包有する豊かな世界、限りない魅力を積極的に掘り起こし、アジアを知る新たな手がかりと可能性を提示していくことを目指している。

■中国における仏教受容の歴史は、21世紀のメインテーマ、異文化交流-調和と融合-に大きな示唆を与える。世俗にとらわれず、あらゆる執着からの脱却を願う仏教と、現世にこだわり政治
優先の中国社会との間には、様々な隔週が生じた。多大の犠牲を払い苦難を乗り越えて宗派を成立させ、中国の宗教となりおおせた隋唐時代の仏教を、再三にわたる弾圧の嵐に焦点を合わせ
ながら、抵抗と妥協、そして変容への軌跡をたどる。