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中国語結果構文の研究

―動詞連続構造の観点から―

 

 

 印欧語を中心に展開したこれまでの一般文法理論に、中国語研究が深化をもたらす

 
■「動詞+結果補語」構造を用いた中国語の結果構文を動詞連続構造の角度から分析し、伝統的な「補語」の記述と従来の理論分析に新たな見方を提示する。「語順を利用した使役義」と「結果述語を基点にした構文形成」を主張し、他動型・受動型・自動型・原因型の4タイプとヴォイスを媒介とした2つの派生関係が認められることを論じている。

■ 中国語の例文には日本語訳およびグロスを付しており、他言語の研究者にも参考になるよう努めた。

■[目次から]

はしがき

序章

0.1  本研究の目的

0.2  中国語結果構文を研究する意義

0.2.1  結果構文の類型――影山(1996),Washio(1997)

0.2.2  問題提起

0.3  分析の前提

0.4  本書の構成

第1章  先行研究について

1.1  はじめに

1.2  語彙レベルにおける形成

1.3  統語レベルにおける形成

1.4  本章のまとめ

第2章  <他動型>結果構文の形成について

2.1  はじめに

2.2  VR構造の使役性

2.3  Vが2項述語の場合

2.3.1  複合化と使役義の獲得について

2.3.2  構文文法との相違点

2.4  Vが1項述語の場合

2.5  類像性とVR全体の自他

2.6  本章のまとめ

第3章  中国語結果構文のアスペクト特性

3.1  はじめに

3.2 中国語動詞の語彙的アスペクト特性

3.3 目的語名詞句の意味役割

3.3.1 先行研究の記述

3.3.2 被動者(Patient)と対象(Theme)

3.4 結果から原因を眺める視点

3.5 本章のまとめ

第4章  中国語使役構文の形式と意味

4.1  はじめに

4.2  中国語の分析的使役

4.2.1  指示使役

4.2.2  許容使役

4.2.3  誘発使役

4.3  中国語分析的使役文の特質

4.4  分析的使役文と結果構文の関係

4.5  本章のまとめ

第5章  2種類の自動的結果構文

5.1  はじめに

5.2  自然被動文:<受動型>

5.2.1 「脱使役化」と中国語の受動化

5.2.2  中国語とタイ語の受動化の違い

5.2.3  中国語受動文の類型論的「逸脱」

5.3  再帰構造を持つ文:<自動型>

5.4  「虚目的語」を取る特殊な結果構文

5.5  本章のまとめ

第6章  <原因型>――周辺的な結果構文とその拡張パタン

6.1  はじめに

6.2  Vが2項述語の場合

6.3  Vが1項述語の場合

6.4  本章のまとめ

第7章  古代使動用法と使成式の継承関係について

7.1  はじめに

7.2  使成式の使役義について

7.2.1  使動用法と使成式の接点

7.2.2  「文法化」説の問題点

7.3  使成式の形成過程

7.3.1  並列式から使成式へ

7.3.2  分離型から使成式へ

7.4  使成式の形成動因――使動用法の継承

7.5  本章のまとめ

結論

参考文献

あとがき

事項索引


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石村広 著

◆ISBNコード: 978-4-86398-088-4
◆サイズ:A5判 272p 
◆定価:5800円